3要素説について解説

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3要素説

東洋医学には上で記載している陰陽五行説の他に、三要素の考え方があります。
三要素とは、気・血・津液の3つの要素です。
人は気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)の三要素から成り、相互が円滑に作用しあっているのが健康といえます。
気とは一体なんなのでしょうか?
例えば、人が自然に死んだときに、死ぬ直前と死んだ直後では一体何が変わったのでしょうか。
物質の出入りはなにもないはずです。
しかし人は生から死への大きな変化を示しています。
無くなったものは何もないのでしょうか?
このときに失なわれたもの、それが気なのです。
人とは形のない「働き」そのものと考えた方が分かりやすいかも知れません。
つまり、すべての原動力のようなものなのです。

気は持って生まれた先天の気に、体の働きによって補充される後天の気が合わさって体全体の気となります。
これを元気・真気などと呼び、陽気ともいいます。
元気がいっぱいの人とか陽気な人などの言い方は、このあたりからきているようです。

血は西洋医学の血液とほぼ同じですが、血液そのものをさすほかに、全身の組織や器官に栄養や潤いを与える作用や血流などの循環状態の意味も含んだ広い考え方です。
血の異常は、量の不足や流れが滞ること、また「血」に熱がこもって悪さをする状態などがあります。
血と気は関係が深く、血の異常は気の働きと密接に関わっています。

体を構成する第3の要素が津液といって、水に似た成分です。
医学的にみても、体を構成する物質の約70%が水分といわれ、水分の代謝やその異常が体に与える影響は大きいです。
ただし、津液とは、飲み物や食べ物の中に含まれている水分を、人間の働きによっていったん吸収して、さらに人間の体に必要な形に変えて作られるもので、ただの水とは違っているものと理解してください。
だから、津液が不足しているからといって、ただ水を飲めば不足が解決するというものではありません。
少々例えが違うかもしれませんが、リンパ液みたいなものと思ってください。
津液の働きは血と同様に体を潤すことですが、血と違う点は血は血管の外に出てしまうとその働きを発揮することができませんが、津液は血管の外にも自由に出入りして、その役目を果たすことです。
涙、唾液、多くの分泌物などのもとであり、血分の材料の一部にもなります。
血管外に出てゆける性質の為に、皮膚に貯まったり、関節内に貯まったりして、むくみや腫れの原因になったり、体の中の毒や余分なものと結びついてドロドロした動きの悪いものに変わりやすく、病気の原因にもなりやすいです。
この津液の動きを維持するのは、やはり気の働きが正常でなければなりません。

気・血・津液の三つの構成要素は、はっきりと区別できるものではなく、三つが一つになって体の働きを維持しています。
つまり、気・血・津液の考え方は、体を細分化することが目的ではなく、一つの現象を三つの要素の相互作用としてとらえようとしています。
そのことで病気や異常のいろいろな側面をながめ、原因や治療法を広い視点から考えようとしています。

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