自律神経について解説

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あなたの自律神経は健康ですか?

ある時突然A子さんの右膝に激痛が走りその後症状は悪化、ついには全身を痛みが襲いました。当初慢性関節リウマチと疑われましたが、検査の結果リウマチではないことが判明し、原因は不明でした。

また小学生のB君はある朝、朝食を戻しました。その後 朝になると体調を崩して、足腰の痛みも訴えるようになり学校へ行けなくなってしまいました。この場合も原因は不明でした。
その後体温調節機能が低下したために起こった症状であることが判明しました。

人間は普段 行動性体温調節(服を着る・体を動かすなど)と自律性体温調節(汗をかく・毛穴を閉じるなど)をおこなっております。
自律性体温調節は、脳の視床下部にある体温調節中枢が脳を循環している血液温度や、皮膚にある温点・冷点などの受容器で感知した環境の温度情報をもとに、体内の”熱の生産”と体外への”熱の放出”を均等に保ち体温を調整しているものです。この自律神経のバランスが崩れて、自律神経失調症が起こってしまったのです。さらに低体温という症状から、原因として冷房が影響していると考えられます。冷房病は自律神経失調症の一つであり、頭痛・体の痛み・吐き気・めまい・腰痛を起こしますが、患者本人に体が冷えている自覚がなく原因の究明が難しいものです。
現在A子さんは、会社でレッグウォーマーや厚着をして体を冷やさないようにしているそうです。B君の場合は、原因としてストレスが持続していた事が考えられます。ストレスを受けると脳幹の青斑核でノルアドレナリが分泌され、自律神経を刺激し興奮・緊張状態が持続して自律神経失調症を引き起こします。後で解ったことですが、B君には”愛犬の死””いじめ”などの精神的ストレスがあったそうです。

最近は、自律神経が未発達なために、自律神経失調症の症状を訴える子供が増えてきております。現代の子供達は次のような環境や生活習慣の変化によって自律神経が鍛えられなくなっていると考えられます。

  1. 睡眠不足。
  2. 朝食を食べない。
  3. 運動不足。
  4. 外にいることが少ない。
  5. コミュニケーションの減少など。

つまり、自律神経は規則正しい生活を送り、様々な経験から適度なストレスを受けることで鍛えられていくということです。その機能の向上のためにもマッサージやはり治療は有効な方法の一つです。

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