足について解説

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あなたの足は大丈夫ですか?

ある女性の方のお話をききました。仮にここではその方をa子さんと呼びましょう。
A子さんは頭痛と肩こりに悩まされていました。数ヶ月後には、ひざや腰も痛みはじめて、そして、3年後には靴を履いて歩くだけでつま先に激痛がはしるようになり、日常生活さえ満足に送れなくなったそうです。
その後、医者の診断で、A子さんの足の親指が脱臼していたことが分かりました。足に合わない靴を長い間履き続けてしまったことによって、外反母趾が進行してしまい、関節が脱臼してしまったからだそうです。
外反母趾とは足の親指が圧迫され、体の外側に向かい「く」の字に変形する進行性の疾患で、20度以上になると曲がった中足骨の先端が 神経を刺激して痛みがはしるようになるもので、進行すると親指が隣の指に乗ってしまい、ついには親指の付け根の関節が脱臼し、完全に曲がってしまうのだそうです。
A子さんの場合、母趾外反角が40度にまで進行していたため、原因不明の頭痛や肩こりなどが起こったのだそうです。

ある歯科の医師によりますと、「歯科検診の時間というのは、長時間かかる訳ではないが、きちんと立っていられない子供が増えてきている。」とお話ししています。
子供の足の写真を撮影いたしますと、全生徒900人中の6割以上の子供に外反母趾の傾向があったそうで、特に6年生の女子生徒は8割もあったそうです。
小学生の外反母趾は、学校で履く上履きに原因があると考えられております、上履きは型が画一的であるため、足に合わないことがあります。通常子供の足の成長は、年間1~2cm伸びます。今の子供達は、足の成長に合わず小さめの上履きを長時間履いているケースが多いためで、その原因として、現在の上履きが昭和20年代からのものが今も主流となっているからです。
なぜ、今の子供たちに足の異常が起きるのでしょうか?それは、ここ数年子供たちの骨密度(骨に含まれるカルシウム量)が減っているからです。
カルシウムはめざし・わかめ・豆腐・チーズなどに多く含まれていて、骨に吸収されるためには運動することが必要です。運動によって刺激を与えられて骨は、摂取されたカルシウムを骨の表面に塗り重ねる骨芽細胞の働きによって、 密度の濃い太い骨へと成長するのです。
テレビゲームの普及や交通の便の発達により、運動不足となった子供が増えているのが原因です。
外反母趾にならないためには、適度な運動により充分なカルシウムを摂取して、自分の足に合った靴を選ぶことが大切なのです。

偏平足(土踏まずが未形成の足)も外反母趾になる危険性が高いです。子供の場合の偏平足対策として、

  1. 踵立ちやつま先立ちをする。
  2. なわとびをする。
  3. 裸足で生活をする、などがあります。

これらは大人にも有効です。

足の裏を刺激することがなぜ良いのでしょうか?それは足の裏には、東洋医学で言われます、沢山の良い経穴があり、それらが刺激されることにより、その反応が脳を活性化させ、さらには血液の流れを良くして様々な病気を防ぐ効果があるからです。

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