下着について解説

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あなたの下着は間違っておりませんか?

最近、患者様とやり取りをしていて驚くことがあります。それは、意外とご自分のボディーサイズを定期的に測定せず、身体の変化に気が付かない方が、多数おられることです。

あなたは間違ったサイズの下着をつけていませんか?

下着は身体の新陳代謝の機能にも関係する、第二の肌と言われるようにとても大切なものです。人間の身体はとってもナイーブです。みなさん、特に女性の方の身体は周期的に変化しています。主に2つの女性ホルモンの作用によって、月経や排卵、基礎体温だけでなく、体調を整える自律神経活動も周期的に変化しています。だから、月経前にイライラしたり、体重が増えたりと、いつもと違うと感じる方も多いはず。

図(A)のように、月経前は自律神経活動がとても低下していることがわかりました。この時期は、イライラ・ほてり・むくみ・肌荒れなどさまざまな身体の不調を訴える女性が多く、約7割の女性がこれらの症状を自覚していると言われています。 普段はもちろんですが、この不安定な時期に、きつい下着をつけるとからだのストレスも大きくなります。こういう時期こそ、快適な下着を選んでいただく必要性があります。

図(A)女性の性周期と自律神経活動
図(B)下着と自律神経の関係

では実際、下着の締めつけ(着用圧が高いこと)は、 どのように身体に影響するのでしょうか。

まず、副交感神経活動を見てください。これは身体の機能を整えている自律神経のひとつですが、このレベルが高いほど、身体がリラックスしていることを示します。 つまり、きつい下着だと、そのレベルが低く、身体はかなりのストレスを感じてしまうのです。
また、体温調節に関与する交感神経にも大きく影響する事が、実証されております。
おもに女性に多い、手足の「冷え」や「ほてり」や「むくみ」などの悩みにも下着が深く関わっています。
また、長い間きつい下着を付けておりますと、サイドや上下からの圧迫により、骨格にも影響が出てきます。特に、背中の椎骨が後ろに移行し、猫背を助長いたします。 そのため、肩こりや、腰痛、また、スムーズな呼吸が出来なくなり身体変調の大きな原因になります。

(胸郭が圧迫され変形いたしますと、 内臓が胸郭に圧迫され下方に移行し、骨盤内に内蔵が落ち込み、最近、注目されておりますセルライトが貯まるお腹がポッコリする脂肪太りの原因にもなります。)

このように下着の締め付けが、人間の身体にさまざまなカタチでストレスを与える原因となるのです。

生まれてからほとんどの時間をともにする下着は、 私たちにとって、大切なパートナーでもあり、第2の素肌です。そこで、きつい下着をえらんでガマンすることはもうやめて、定期的にボディー測定を行い、あなたの身体に合った 快適な下着をさがし健康的な毎日を過ごして生きましょう。

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