整体観学説について解説

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整体観学説

東洋医学には、自然界が人間に与える影響や人間の中で働いている自然の法則を大切に考え、自然とのかかわりの中で人間を捉えているという大きな特徴があります。自然界と人間が一体となって溶け合っていると考えるのが、東洋医学の根底にある「整体観」です。人間は自然界の影響を受けて変化するものであると同時に、自然を構成する一つの要素でもあり、自然を変化させているという考え方です。また、人間の体の中にも、こうした自然界と同じ構造があり、局所の状態は全体の影響を受けて変化しますし、局所の異常は、体全体の状態を変化させると考えています。
いろいろなものが複雑に影響しあいながら調和を保っていると考えていますので、東洋医学の治療では、どこか1ケ所の異常を治そうとするときに、それが、体全体の状態が環境の影響を受けて異常になっていないかまで考えます。

1つの臓器の持つ働きに異常がみられたときに、関係のある他の臓器の働きがその原因になっていないか、また、その臓器の働きの異常が他の臓器の異常を引き起こしていないかをしらべる事が東洋医学的な診断では必要になります。

診察の時に、訴えている症状とは、まったく関係ないと思われるような事もで聞かれて、驚いたり、不審に思う患者さんも多いようですが、決して興味本意で尋ねているのではないのです。

このように、東洋医学の人間観は、人間をいくつかの臓器の寄せ集めと考えるのではなく、いくつかの臓器が集まっていても、どれ1つとして切り離すことのできない、1個の有機体として考えて、体の仕組みを理解しようというものです。
ちょうど、複雑な現象を理解するために、ある1つの観点からそれを細かく分解し、問題を単純な形にして浮かび上がらせることで解決しようとする西洋医学の考え方とは、正反対の位置に東洋医学はあります。

人間の働きはひじょうに複雑です。
そこから生じる病気は、さらに複雑を極めるといってもいいでしょう。
こうした複雑な相手を理解して、しかもこちらの思うように誘導して、病気を解決しようとしますので、そう簡単に事は運びません。
そこで、東洋医学独特の診断法を用いて、問題となる病気を理論的に分析し、その理論に導かれた治療を行います。
こんなところが人に優しい東洋医学の基本的な考え方です。

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